前々記事 中井精也写真展を鑑賞した後 せっかく笠間市に来たのだからと
同じ市内にある 映画「永遠の0」(2013年公開)のロケ地となった
筑波海軍航空隊記念館を訪れました
詳細は上記に書いてある通りです…
付け加えれば 日本最大規模の現存する戦争遺構で 特攻という悲劇の地
そして「永遠の0」の物語の舞台となった貴重な文化遺産です
記念館受付で入場券を購入し 1階の展示物を見学します
爆弾を積んでの体当たり攻撃で 搭乗者を戦死させる事を前提に開発された
世界で唯一の航空特攻兵器「桜花」
1200㎏の爆弾を搭載し エンジンを持たずグライダーのように落下飛行...
スピードが遅く 多くが目標地点到達前に撃墜されたという悲しい結末。。。
企画展示室では 神雷部隊司令岡村基春氏の遺品展が行われていました
続いて別棟の昭和13年に建てられた旧司令部庁舎を見学します
庁舎内(1階出入口)に一歩足を踏み入れると 何とも言えない独特の雰囲気…
ほぼ当時の姿のままで残る旧司令部庁舎は 戦後に学校や病院(現在の県立こころの医療センター)として使われ
老朽化のため取り壊す方針があった時 映画「永遠の0」の撮影をきっかけに記念館が脚光を浴び
庁舎の取り壊しから一転 歴史を語り継ぐ戦争遺構として現在に至っているそうです
戦時中の貴重な展示物を見学し 続いて2階の展示室へ向かいます…
2階へ向かうこの階段は 映画「ゴジラ-1.0」の撮影が行われたそうです
(私はこの映画を観てないいないので詳細は分かりません…)
映画「ゴジラ-1.0」をご覧になられた方は
あのシーンだ!って思い出されるのでしょうね
一方 私は「永遠の0」を映画館で観ているので
ここで撮影されたのか... と映画のワンシーンを思い出しました
ここが 筑波海軍航空隊のトップ(司令)の部屋です
この部屋で 映画「グッドバイ」の撮影が行われたそうです
司令室の隣に設けられた「戦時中の暮らし」を紹介した部屋です
敵の空襲に備え 照明を黒い布で囲み光を漏らさない「灯火管制」が…
戦時中の食卓って このような感じだったのですね
2019年に公開された映画「アルキメデスの大戦」のロケも行われたそうです
戦時中はこのようなポスターで 兵隊を募集していたんですね…
映画「アルキメデスの大戦」のCG制作の参考となった模型が所有されています
この南京錠を開錠しないと 提督執務室には入れません…
通りすがりのガイドの方が ”オタクの人が立ち寄る部屋ですよ” と紹介されました
ヒントが描いてありましたが...???
後から来た人へ お先にどうぞと譲ったところ
いとも簡単に開錠!
えっ… マジ?(笑)
簡単に開錠されたお二人に続いて室内へ…
ガイドさんの言う通り 提督執務室はアニメ好きな方が喜ぶ部屋でした
ここは茨城だから 大洗のガルパンみたいなものですかね?
アニメを見ない私には チンプンカンプン?
このあと庁舎の外に出て 敷地内に残る当時の史跡を見ることにしました
まずは正門前に建てられた慰霊碑に手を合わせました
慰霊碑から程近くにある「当時の桜並木」は 現在も見事に桜の花が咲いています
”桜” は海軍の象徴で 各地に遺る海軍跡地では多くの桜を見かけるそうです
「供養塔」と「水素瓦斯格納庫跡」を見るため この先へ進みます
戦後は病院として使われたため 所々にその面影が残っています
思っていたよりも小さかった供養塔…
飛行訓練中の事故で殉職するなど 亡くなられた隊員の供養ために建てられたとの事です
ちょっと見ただけでは何だか分かりませんが
水素ガスの貯蔵施設だったそうです
庁舎前の広場のような所に「号令台」がありました
この号令台に多くの隊員が集合し 訓練を行ったとの事です
ちょっと立ち寄ったくらいの短時間では 全てを見学するのは無理ですね…
日を改めて 残りの史跡を見に訪れたいと思います
終戦80年の節目となる今年…
戦争という悲惨な時代を生きた航空隊の存在を知り
今回 この地を訪れて当時を知ることができたのは良かったと思います
当時のままの形で使われている航空隊の本部庁舎は全国でもここだけだそうで
2022年には 庁舎北側に地下通信室や 総延長3㎞を超える地下通路など
本土決戦に備え整備が進められた数々の遺構が発見されているそうです
次回訪れた時は 滑走路跡や地下戦闘指揮所などを見学したいと思います
帰り道 脳裏に流れた曲は「永遠の0」の主題歌 サザンオールスターズの「蛍」...
その夜 amazonプライムで 映画「永遠の0」を観賞したのでした
【筑波海軍航空隊記念館】
この記事へのコメント
kinkin
shiho
naice!です。
いつか!行かなくては!
arashi
an-kazu
見学可能範囲が広がっている様子。また行かねば_φ(・_・
https://maccamera.seesaa.net/article/2014-09-20.html
こちらも行かれたのでしょうか?
https://maccamera.seesaa.net/article/2014-09-23.html
nd502
果敢に立ち向かった戦士の鎮魂の施設でもありますね。
ゆるり
くまら
色んな映画の撮影地として利用されてる施設なんですね
こういう施設に行くと、日本も戦争してたんだなと思うのと
戦争はやってはいけないと思います
kazutoku
そら
横 濱男
ma2ma2
夢の狩人
そう言えば茨城を訪れた時に
偶然、「水戸つばさの塔」とういうの偶然見つけまして
特に施設的なものは無い「陸軍航空通信学校」の跡地でした。
雑草が生い茂ってたので
しっかり保存されてればと思ってしまいました・・・。
newton
まさ
私も初めて訪れましたが、特攻隊について考えさせられました。
戦争は絶対駄目ですね。
まさ
茨城県内にこのような施設が鹿島や阿見にもあるようです。
そちらの施設もいつか訪れたいなと思います。
まさ
ご訪問くださりありがとうございます^^
arashiさんのブログにコメントを書こうと思っているのですが、メールアドレスも必須となっているので記事を拝見だけしています。
ご了承ください。
まさ
過去記事、拝見しました。
とても参考になりました^^
2014年当時に比べると展示物もだいぶ変わっているようですね。
地下室に虫がウジャウジャ居るのは私も絶対無理です。
なので虫の活動が無い寒い時期に訪れようかなと考えています。
まさ
どう考えても米国には勝てないなと思いました。
特攻... いったい誰がそのような馬鹿な事を考えたのでしょうね。
まさ
ご訪問くださりありがとうございます^^
Caterham7
まさ
戦争当時の施設がそのまま記念館になっていて、しかもロケに使われるのは貴重ですよね。
造られたセットと違って、本物は感じる雰囲気が凄いです。
数々の資料を見ると、改めて戦争をやってはいけないなと思いました。
まさ
ゴジラ-1.0... ご覧になられたのですね。
このような写真で楽しんでいただき、私も嬉しいです。
機会がありましたら是非訪れてみてください^^
TELNET
まさ
おっしゃる通りです。
お国のためより、国民のために戦争は絶対してはいけません。
二度とこのような悲惨な時代を繰り返してはいけませんよね。
まさ
このような時代に生まれ、望まない戦争に駆り出され、お国のためにと散っていった特攻隊...
とても悲しすぎます。
まさ
ご訪問くださりありがとうございます^^
fukurou
まさ
茨城県内にはこのような軍事施設が多かったようですね。
霞ヶ浦周辺にもこのような施設があります。
またネモフィラやコキアで有名な国営ひたち海浜公園はその昔射爆場でしたからね。
「水戸つばさの塔」...知りませんでした。近くへ行く機会があったら立ち寄ってみたいと思います^^
まさ
ご訪問くださりありがとうございます^^
まさ
すみません。私全然知らないんですよ^^;
ただ、展示されたエンジンの中にはロータリーエンジンの物がありました。
まさ
ご訪問くださりありがとうございます^^
まさ
確かに。fukurouさんのおっしゃる通りですね。
今年は戦後80年の節目の年ですから、もっと話題に取り上げても良いですよね。
てんてん
ぷっぷく
貴重な記念館ですね。私もいつか訪問してみたくなりました。
星の船
展示ですね。大量に遺品が残っていても
全て0に帰してしまう戦争の真実を語って
いるように思いました
yamatonosuke
2階に上がる階段も歴史を感じる~
burubon
今もどこかでおかしい所もあるし、、、
まさ
すみません。
コメントの意味が分かりません。
まさ
当時のまま現存する施設は、とても貴重ですよね。
是非機会がありましたら訪れてください^^
まさ
映画「永遠の0」を観てからこの施設を訪れると、より展示されている資料や掲示されている言葉が、戦争の悲惨さを感じることができます。
まさ
現存する戦時中の建物、映画の舞台がそのまま目の前にありますのでリアル感が半端ないです^^
まさ
変な権力を持ち国民のことを考えない政府、全くもっておかしいです。
ゆうみ
戦争で亡くなられた方々のご冥福を祈ります。
風の友
まさ
終戦80年節目の年、戦争の悲惨な出来事を語る機会でもありますね。
まさ
初めてこの施設を訪れましたが、こんなにも当時の資料があるとは思いもしませんでした。
SWEET
八犬伝
若い人たちが、勇んで乗り込んでいったのですね
切ないですね。
まさ
私も今回訪れて良かったなと思いました。
まさ
切ないですよね。
特攻隊志願... 本当に自分の意志で志願されたのですかね。
親目線でいえば、お国のためとはいえやり切れませんよね。
kiyotan
丁寧な記事をありがとうございました。
kenji-s
kuwachan
父の弟(叔父)は戦病死しましたが、あの広い中国で会ったことがあったこと位でした。
2度と繰り返してはいけないです。
まさ
終戦80年節目の年にこの記念館に訪れようと思ったのは、偶然ではなく必然だったのかもしれませんね。
改めていつの日か再訪問したいと思っています。
まさ
私も映画「永遠の0」を観ていなければ、笠間にこのような施設があることは知りませんでした。
この日に偶然笠間市に来ていたので、”あっそういえば・・・”と思い出し立ち寄ってみました。
是非とも機会がありましたら訪れてみてください。
まさ
やはり当時のことは思い出したくも話したくもない出来事だったのでしょうかね。
戦争は二度と繰り返してはいけない。今回この記念館を見学して改めてそう思いました。
JUNKO
まさ
ご覧いただきありがとうございました^^
しばちゃん2cv
ありがとうございます
まさ
こちらこそご覧いただきありがとうございます^^
そらへい
「永遠の0」は映画も原作も読みました。
感動したのですが、著者には落胆したことを覚えています。
遺された記録の数々、これだけのエネルギーを平和に使ってほしかったです。
jun-ar
まさ
著者に落胆... そうでしたか。
戦時中の資料がこれだけ残された記念館は貴重ですよね。
桜花のようにグライダーのような遅いスピードで敵に立ち向かう特攻では、素人考えでも簡単に撃ち落されるのは分かるわけで、このような作戦ではアメリカに勝てるわけないよな...と思うところもありました。
このような勝てるわけの無い戦争に命を奪われた特攻隊の方々が可哀そうでなりません。
まさ
ご訪問くださりありがとうございます^^
Zen
まさ
ご訪問くださりありがとうございます^^
jetstream
弐号
kyon
あまり戦争の話をしたが理ませんでしたね。
義母の父は沖縄で戦死しました。
繰り返してはならない歴史です。
まさ
ご訪問くださりありがとうございます^^
まさ
丁度戦後80年の節目の年という事もあって、今回この記念館を訪れ戦争について考えられたのは自分としても良かったなと思いました。
まさ
多くの仲間を特攻に見送られたのは辛かった事でしょうね。
今でこそ平和ボケしている日本ですが、僅か80年前までは戦争をしていたのですからね。
今回記念館を訪ね、本当に考えさせられました。
戦争を繰り返してはいけませんね。